なんで自分で取りに行かないの?
そこでシュートでしょ!点取りたくないの?
すぐに後ろにパスするな!強気で行け!!!!
うちの長男は小1でサッカーを初めて、1年半が経ちました。
今では少しずつ戦う気持ちも出てきて、自分でドリブルからシュートも行くようになりました。
でも、1年前はホント散々でした。
イライラしたり、悩んだり、長男に激を飛ばしすぎてやる気がなくなったり・・・。
そんな闘争心のない長男がサッカーを楽しんで、ボールやゴール、敵に向かっていく気持ちを持てた我が家のエピソードです。
サッカーやめたほうが良いんじゃない?向いてないよね
1年前。
1年生なので当然団子サッカーなんですが、長男はその団子に加わらないんですよ。
自分の近くにボールが来ると、サササと後ろに下がって団子の一歩後ろで棒立ちして眺めてる。
ボールがこぼれて自分の近くに来ても取りに行かない。
ゴール前でパスを貰ってもすぐにパスを返しちゃう。
真ん中くらいでボールを奪うとすぐにバックパス。
「あのさ、サッカーやる気ありますか?」と見ている方はいつもイライラ。
本人は「プロサッカー選手になるんだ!」と言っています。
僕からみたら口だけに見えます。口だけ星人ですよホント。
練習試合でもそのスタイルはかわらなく、チームメイトからは
「ボール取れよ!」「シュートしろよ!」「なんで走らないんだよ!」
などとキツイ言葉をかけられます。
フィールドでは活躍できないと感じたらしく、自らゴールキーパーを志願することも。
しかし、棒立ちなのでシュートは止められない、ゴールキックはカットされて失点・・・。そしてチームメイトからはボロクソ言われます。
今思えばよくやめなかったなと思います。
思い切ってコーチに相談
そんな風景を見ていると僕もイライラしてしまいます。
練習を見に行く度にイライラして
「もっとボールを取りに行けばいいじゃん!」「そんなんじゃ上手くなれないぞ!」
と厳しい言葉を言っていたこともあります。(今もたまに言っちゃいますがw)
親から見ると闘争心も向上心もガッツもない!ほんとにやる気あるのかこいつ!?
という感じで1年が過ぎました。
練習はしっかりやっていたので足元の技術もうまくなり、キックも強くなってきました。
しかし、やはり気持ちが前に行かない。
そして次男がサッカーを始めます。
次男はグイグイ前に行ってガンガンシュートもして同じ年のチームの中では得点王。
ついつい次男と比較してしまいます。
家で練習していても次男は褒め、長男にはダメ出しすることも増えてきました。
ある練習試合のあとの思い切ってコーチに相談しました。
長男はやる気が無いというか、自分からボールを取りに行かないし、ボールを持っても自分で点を取ろうとする気持ちがないように思うのですがコーチはどう思いますか?
そしたら思ってもいない答えが返ってきました。
ご両親は長男くんの未来を信じていますか?
お前なら絶対にできる!と思っていますか?次男くんと比較していませんか?
次男くんは放っておいても伸びるタイプなので、もっと長男くんとの時間をとって認めて上げてください。長男くんはすごく頑張っています。メンタルも強いです。
4年生になった時には誰にもボールを取られないようなテクニックが身についてると僕は信じています。子供は親が思っているように育ちます。長男くんの将来を心配しているんじゃないでしょうか?
もうね、衝撃的でした。まさにその通りだと・・・。
一度見たらなんでもできて、活発な次男はスゴイ。
消極的で失敗ばかりしていてチームの中でも下の方の長男はダメ。
こんな認識をしていたと思います。
無意識に、次男に期待して長男は見放していたのかもしれません。
子どもたちとの接し方をガラッと変えました
親として失格です。
でも、まだ間に合う!自分たちが変わらないといけない。
それから、毎晩妻と話し合いました。子どもたちとどうやって接していくか。どんな言葉をかけていくのか。
妻と話し合って決めたことはこんな感じ
- 人と比較しない
- 弟と比較しない
- 頑張っていることを褒める、認める
- できていないところではなく、できたところを見る
- ダメ出しはしない
- とにかく褒める、褒める、褒める
その日から、とにかく褒めまくりました。
学校も休みがちになっていたので、学校に行けたことを褒めました。
サッカーの練習でも、1日頑張ったことを褒め、シュートを打ったことを褒め、負けて泣いたけど最後まで頑張ったことをほめました。
結果ではなく、やろうとしていること、頑張っていることを認めて、褒めていきました。
すると1週間くらいで僕達への態度が変わってきました。
今まであまり甘えてこなかったのですが、手を繋いできたり、抱きついてきたりしてきました。
「あぁ今まで厳しくしてたし、弟達に遠慮してたのかもな。まだ小学2年生だもんな。」
と自分の愚かさに反省しました。
まだまだ、気持ちで負けてしまうこともあります。
ボールをもってもゴールに向かわない時もあります。
団子の後ろで状況を眺めていることもあります。
でも、それって自分で考えて一生懸命プレイしているのです。
だから、「あの時、どうしてシュートじゃなくて、後ろにパスをしたの?」
「あそこでボールを取りに行かず、後ろにいたのはどうして?」
などと聞いてみると
「目の前に敵がいて後ろのほうが安全だと思った。」
「味方が抜かれたらフォローしようと思った。」
って応えるんです。
大人から見たら、もっと良い選択肢があるし、フォローの姿勢になっていない時もあります。
でも、本人が考えてプレイしているのは素晴らしいことだな、ッて思うんですよね。
結果じゃなくて過程を大事にして褒める
って難しいです。
今でも他人と比較してダメだなぁ・・・って思うこともあります。
サッカーサービスのキャンプに行った時も周りがウマすぎて、ダメダメじゃんか!!ってショックを受けましたもん。
でも、最近はやる気が凄くて、毎朝練習して学校に行くし、チームの練習後も友だちと自主練したりしています。
「お前ならできる。俺は信じている。」
そんなメッセージを伝えながら共に成長できたらと思っています。
闘争心がなくて悩んでいる親は多いみたいだね
悩んでいた時、ネットであれこれ調べまくりました。
すると同じような悩みを抱えている人がたくさんいました。
- やる気が感じられない
- 全力では知らない
- ボールを取りに行かない
- 上手い子に任せちゃう
- サッカーに向いていなんじゃないか
- 運動神経が悪い
もうね、共感しまくりです(笑)
Yahoo!知恵袋などでたくさんの質問&回答を見まくりました。
回答には
「まだ低学年なのでこれからどんどん伸びてくる。今はサッカーを楽しむことを優先しましょう」
「サッカーをやっているのは子供です。親のエゴを押し付けないでください」
「失敗するのが怖いのかもしれません。コーチやチームメイトに怒られるのを恐れて消極的になっているかも」
などがありました。
そのとおりだなぁ。ととても参考になりました。
楽しむために、できたことを褒めてあげると子供は嬉しいですよね。
スポーツの一番楽しいことって、できなかったことができるようになった時、勝てなかった相手に勝てるようになった時だと思うんです。
できない時に、「下手くそ!」というメッセージを送ってしまったらやる気無くしますよね。
あと、親が熱を入れ過ぎると期待を押し付けちゃうこともありますよね。
やっているのはあくまで子供。私たちはサポーターです。それを忘れないようにしたいです。
子供が考えていることを聞くことも大事ですよね。
コーチに怒られまくってビビっていることもあるでしょう。
長男も一時期コーチに怒られまくって、試合中ずっとベンチを気にしていた時があります。
ベンチやチームメイトの戯れ言を気にしていては良いプレイはできないですよね。
子どもと話し合って「コーチやチームメイトになにをいわれようが自分で考えて一生懸命やれば良いんだ!」ということを伝えました。
どうしても親と子って親が上から目線になっちゃいますよね。
対等の目線で、時には友として時には親として、時には人生の先輩としていろいろ話せるようになれると良いんだけどなぁ。
難しいですけどね(^_^;)
小学4年生になりました
最近は闘争心むき出しです!
奪われたら奪い返すし、体をぶつけてディフェンスしています。
何が彼を変えたのかはよくわかっていません。
年齢が上がって意識が高くなったのか
試合で活躍して自身がついたのか
コーチやパパに言われて奮起したのか
多分、4年生になりコーチが言うことがわかったことや、自分自身がどうすれば良いのかがわかってきたんでしょうね。
だから、低学年で闘争心が無くても安心してください!
高学年になれば、相手に向かっていけるようになるはずです。
だからといって放っておくのではなく、頑張っていることを認めてあげてくださいね!
ときには厳しくしてもいいと思います。
子供の性格によって対処法は違うと思いますが、焦らずじっくりサポートしていけるといいですね!
PS
最近は3男(年中)がサッカー始めましたが、全くボールを取りに行かなくて悩んでいます(笑)